植物成分から作り出した、人工の卵粉が、香港地区で5月29日より登場。通常の卵粉より半分の価格で、栄養は25%増とされ、近い将来大陸部へでも売り出される予定だ。
この卵粉は「Beyond Eggs」と呼ばれ、アメリカ人の若手研究者ジョシュ・テトリック氏が発明。動機について、テトリック氏は「養鶏場でひしめく鶏の姿に心を痛めたから」。大豆や青豆など12種類の植物から、本物の卵粉と変わらない味を再現した。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や、英国の元首相トニー・ブレア氏も、Beyond Eggsを用いて焼いたビスケットを味わい、「本物の卵で焼いたビスケットと差がない」と讃えたという。
香港地区では、地元の著名実業家、李嘉誠氏による慈善財団「李嘉誠基金会」の出資サポートを受け、まずはスーパー「百佳」で発売。価格は人民元換算で1kgあたり約5.3元となっている。3カ月後には同地区のほかのスーパーで、半年後には大陸で発売する計画だ。
テトリック氏また、今後は粉だけではなく、殻がついた人工の卵の発明を目指しているという。【南方都市報 5月27日転載】

