浙江省寧波市象山県で最近、ある男性が2人の新婦を引き連れて同時に結婚式をおこない話題となっている。2人の女性は本当の妻ではないものの、男性には結婚歴があり、重婚罪の可能性もあるとして取り調べを受ける事態となった。
この情報が明らかになったのは、チャットアプリ「微信(ウェイシン)」に結婚式の写真が発信されたのがきっかけ。写真には新郎が“両手に花”の状態で、真っ赤なウェディングドレスを着た2人の新婦とともに写っており、そのうち1枚は新郎が左側の新婦にキスを、もう1枚は右側の新婦にキスをしていた。この不思議な光景は幾度もの転送を経て、瞬く間にネット上で広がった。
調べによると新郎の史さんは同県新橋鎮関頭村の住民で、今年33歳。福建省出身の女性との結婚歴があるが、その後妻は家を出て行ってしまったという。しかし離婚手続きはしておらず、2人の間にはまだ婚姻関係が続いている。史さんの母親は「結婚式は息子が思いついたもの。自分と夫は体調が悪く、息子に結婚式をさせて縁起かつぎをした」と話している。男性は道端で出会った2人の女性に「美味しい酒と料理がタダで飲食できる」と声をかけ、1人100元ずつの報酬を払うことを約束すると、女性側も快諾したという。結婚式が終わると女性たちはすぐに立ち去り、史さんの家には住んでいないものとみられる。
中国の婚姻法では重婚を禁止しており、配偶者がいる人が他人と同居することを禁止している。新郎は昨日、派出所に出向き取り調べに応じている。
【揚子晩報4月17日】

