肺がんも上位 上海市疾控中心調べ
上海市民の大腸がん罹患率がここ40年間で4倍に増加し、がんの部位別統計で男女とも2番目に多いことが、このほど発表された全国のガン統計に関する白書「中国癌症地図」などでわかった。
白書によると、上海で最も多いがんトップ3は大腸がん、甲状腺がんと乳がん。しかし白書を作成した全国腫瘍防治研究事務所によると、この白書は12年にメディア発表を行った「中国腫瘍登記年報」をもとにしており、上海市疾控中心腫瘍防治科主任の鄭氏は、「最新の統計ではトップは肺がん」と指摘している。
同氏によると、13年に上海市疾控中心が発表したデータでは、男性のがんは肺がん、大腸がん、胃がん、肝臓がん、前立腺がんの順に多く、女性は乳がん、大腸がん、肺がん、胃がん、甲状腺がんという順番で、肺がんは男性1位、女性3位となっている。
両方のデータに共通しているのは大腸がんの多さ。大腸がんについて同氏は「70年代初頭には10万人に12人の罹患率だったのが、現在は59人にまで増えている。毎年4%以上のスピードで増えている計算」と指摘する。理由について同氏は、肉食中心、運動不足などのライフスタイルの変化を挙げる。
ほか、甲状腺がんの罹患率も上昇の傾向にある。乳がんについては、依然として世界平均より低い罹患率にあるとしながらも、40歳以上の女性の間で上昇傾向が見られる。
市疾控中心のデータによると、上海のがん罹患率は100人に1.79人の割合。平均して一日約100人ががんで死亡している。【東方早報12月19日】

