上海市 1日平均「1時間以下」が8割
上海市の学校教師の過半数は1年間に4冊以下しか本を読んでおらず、3%は全く読んでいないことが、上海教育労働組合、上海市教師学研究会などがこのほど発表したレポート「教師読書現状報告」で明らかとなった。調査は今年1月から6月にかけて、市内17区・県の48の高校、中学、小学校や幼稚園の教師3411人についてアンケートの形で実施。
過去1年に何冊本を読んだかとの質問について、「5冊以上」と答えたのは39%。「3、4冊」が32%、「1、2冊」が26%、「全く読んでいない」も3%を占めた。過去1年に本を何冊買ったかとの問いには、8割弱が「10冊以下」で、現在所有している本の量については、7割弱が「300冊以下」と答えている。
1日の平均読書時間については、34%が「30分以下」、48%が「30分から1時間」とし、あわせて8割強が1時間以下にとどまっている。「1時間半以上」はわずか6%だった。
読書量に影響を与えている要素については、66%が「仕事の忙しさ」と回答。ある小学校教師は「毎朝7時に出勤し、午後5時に退勤。帰宅後は翌日の授業の用意、宿題のチェック、微信、QQなどで保護者からの問い合わせに対応しており、読書時間がなかなか確保できない。読んでも仕事上の悩みに関連した教育関係の書籍」と、その実態を語る。
そのほか「仕事上のプレッシャーがきつくて」「家庭の事で疲れて」もそれぞれ13%と8%を占めた。
全体的には、読書自体は好きだが時間がとれないという傾向が見られ、レポートの最後には、学校の商業主義化に伴う保護者への過剰なサービス意識や、テストの点数、進学率といった数字を追い求める風潮を是正するのが望ましいとの提言も記されている。【東方早報9月23日転載】

