英エコノミスト誌は3月10日、15 年度の世界主要都市の生活コストランキングを発表し、上海市が前年より13ランク順位を上げ、東京と並んで世界で11番目に生活コストが高い都市に選ばれた。広東省深圳市も12ランクアップし、世界16 位とされている。
ランキングは毎年発表されており、今回は世界133 都市の食品、化粧品、衣類、交通費など160 品目の価格を調べ、米ドルに換算して指数をはじき出す形で作成された。トップはシンガポール。前年トップの米ニューヨークに比べると、10％低い指数だった。2 位はスイスのチューリッヒと、前年から7つ順位を上げた香港地区。シンガポールに比べ、わずかに2％、生活コストが安いと判断された。
同誌編集者のジョン・コープステイク氏は今回の結果について「いままでずっとこのランキング作成に携わってきたが、15 年ほど変化の激しい年はなかった」と語り、要因として為替の変動、一部国家の物価暴落を挙げる。
東京は過去20 年で14 回トップとなっていたが、日本円の下落で順位を下げた。ブラジル、ロシアの各都市も為替が原因で大きくランクを落としており、リオデジャネイロは52ランクダウンの113 位、モスクワも対象全都市中最大の下落となる63ランクダウンで、同じく113 位に。ニューヨークの約半分の生活コストとされている。
全体的にはアジアの都市の生活コスト上昇が顕著で、中国からはほかに北京市が15ランクアップの31位に。遼寧省大連市、四川省成都市、江蘇省蘇州市、広東省広州市、天津市もトップ60 位までに名を連ねた。
また、対象都市中、最も生活コストが安かったのはザンビアの首都ルサカだった。ほか、下位10 都市にはアフリカ、インド、パキスタンの都市が並んでいる。【文匯網3月11日転載】
