
「1人っ子政策」終了まで5日間
浙江省杭州市でこのほど、50万元の罰金を避けるため、「1人っ子政策」が終了する今年の1月1日まで5日間ほど2人目の子どもの出産を遅らせることに成功した夫婦が話題となっている。
共に今年41歳になる陸さん夫婦は、それぞれ3人の兄弟に恵まれ、幼少期をにぎやかな家庭で過ごした。そのため、兄弟をねだる13歳の一人娘を不憫に感じ、2人目の出産を決意。しかし、2人目からの出産に課せられる多額の罰金の支払いに頭を悩ませていた。
昨年末、悩みのタネである「一人っ子政策」の廃止が発表されるも、出産予定日は12月26日と、施行される1月1日には及ばない。そこで夫婦は、妻の活動量を減らし、トイレに行く以外の時間はベッドに横になる、食事や飲み水も陸さんと娘が用意する、など出産を遅らせる工夫を開始。5日間安静を保ち続けた。
緊張の中新年を迎え、政策の終了とともに罰金の心配から解放された陸さん夫婦。1月1日の夜に陣痛が始まり、2日の朝、浙江省人民医院で体重4350gの男の子が誕生した。巨大児と呼ばれ分娩に危険が伴う4000g以上の胎児の出産だったが母子ともに健康。早くも新制度の恩恵を受けることとなった。【銭江晩報 1月5日 転載 写真は中国網】



