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原子力および自然エネルギー発電事業を手掛ける中広核は1月30日、南フランスを舞台とする核融合プラント開発の国際プロジェクトITER用の気化冷却釜(VST)4台を完成させ、フランスへ出荷したと発表した。中国が開発製造した初のITER用設備となる(※)。
核融合プラントは、太陽と同じ原理でエネルギーを生み出そうという“人工太陽”のこと。ITERは1985年、将来のエネルギー問題解決策として、欧州、旧ソ連、米国の協議のもとで立ち上がった。現在はEU、中国、インド、日本、韓国、ロシア、米国がメンバーとなっており、EUが開発コストの45.6%を、残る6カ国が9.1%ずつを負担している。核融合炉の建設は2010年に始まり、25年にプラズマの生成開始を予定している。
中広核は30数年にわたる原子力発電事業の経験を持ち、稼働中の原子力発電設備は20基、建設中の設備は8基ある。そのノウハウを生かしてITERの設備建設にも参画している。
※:人民日報1月30日付記事

↑ 中広核が製造したVST(右側のタンク。中広核のニュース・リリースより)



