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発電プラント事業を手掛ける中広核は6月2日、北京微普連合生物科技社と共同で研究開発した、微生物による汚水浄化技術が、実地試験において成果を上げたと発表した。
同社は1994年設立。原子力発電プラントを中心に、水力、太陽光、風力など各種再生可能エネルギー発電プラントのエンジニアリング、建設、運用事業を手掛けている。環境技術の研究開発に注力しており、今回の事業もその一環。2017年に北京微普連合生物科技社との間で、「中広核-微普生物環境保合作実験室」を設立し、微生物を用いた汚水処理技術や生態系回復などの研究開発に取り組んできた。
中国では近年、都市インフラの老朽化や環境対策インフラの不備で河川の汚染が深刻化しており、汚水による周辺環境の二次汚染の予防も重要課題となっている。両社は河川の有機汚染物質の分解に微生物の力を応用することで、汚水浄化技術の確立を図り、汚染された河川での実地試験も進めてきた。

↑微生物浄化前の河川。黒く濁っている(写真は中広核のニュース・リリースより)

↑ 浄化初期。やや水の濁りが薄まっている(写真は中広核のニュース・リリースより)



