農業用ドローン開発大手の極飛科技は12月19日、国家精准農業航空施薬技術国際連合研究センターが北京で開いた「2020スマート農業技術大会」で、同社初の無人農業車の量産モデルを発表した。無人航空機から無人車両への新規参入となる。
農薬散布および農場の状況把握に用いるもの。農業用ドローンで培ったセンチメートル級のナビゲーション精度、マイクロメートル単位での噴霧粒子サイズ調整といった技術を車両にも応用し、陸空連携による農地管理の無人化、農業のスマート化の促進を目指す。
専用コントローラによる手動操縦のほか、APPにより走行ルートを設定して自動走行させることもできる。最高速度は秒速1.5m、農薬タンクの容量は80ℓ、1分あたりの噴霧量は4ℓ、噴霧範囲は半径6m、360度。フル充電の所要時間は15分で、農薬タンク満載時からの連続稼働時間は30分、農薬等を搭載しなければ最大1時間の連続走行が可能。レーダーにより障害物も自動回避する。
同社のドローンは2019年9月20日現在、世界全体で4万2000機以上が637万戸の農家により計20万平方km以上の農地に対して運用されている。

↑ドローン技術を車両に応用。無人走行により農薬散布や農場管理をおこなう(写真は極飛科技のニュース・リリースより。以下同)

↑専用リモコンによる遠隔操縦のほか、アプリによる自動走行も可能



