丼物を中心とする和食店「丼丼屋」が、徐家匯駅15号口最寄りの場所に昨年12月新設されたモール「国貿匯広場」(One ITC)内にオープンした。香港で2010年に創業し、上海、北京、杭州、深圳の4都市にも展開する店。中国人客に合わせた料理は、日本人からすると違和感もあるかもしれないが、味は確か。日本の老舗との提携などで研究を重ねている。「美団」のデリバリーもあり。
看板メニューは「カツ丼」(単品68元、定食79元)、「親子丼」(48元、59元)。日本ブランド「蘭皇」の生食可能な卵を使った、とろとろの卵とじ丼が自慢だ。やや甘めの味付けの卵とじと上等な肉を合わせる。
定食には茶碗蒸し、サラダ、漬物、小鉢、澄まし汁、果物付き。カツを卵と煮るのでなく、卵とじの上にカツを乗せていたり、みそ汁でなく澄まし汁だったりするが、揚げたての衣の食感と卵とじを一緒に楽しめ、甘みがある丼には、澄まし汁のほうが合う。カツ丼だって元々は西洋料理を日本風にアレンジしたもの。中国人に合わせて作る丼は「世界中でファンが増えている和食」の一つの形といえるのでは。
「丼は重い」というときは「牛肉うどん」(48元、59元)もあり、「軽く飲みたい」なら瓶の「アサヒビール」(20元/330ml)や「松竹梅清酒」(28元/100ml)と辛めの海鮮おつまみ「前菜三種」(38元)を合わせてもいい。

「カツ丼」「鰻玉子とじ丼」(単品78元)、牛肉の「バラ焼き丼」(58元)など丼メニューは10種

卵とろとろの「親子丼」

サイドメニューにデザート、ソフトドリンクも充実

丼店らしからぬ白を基調に洗練された雰囲気の店舗

[丼丼屋 国貿匯広場店]
住所:徐匯区華山路1901号国貿匯広場地下1階
電話:021-6428-5136
営業時間:11:00~22:00
席数:47席



