鉄道メーカーの中国中車は8月3日、ロシアに直径11mの大型シールドマシンを輸出した、と発表した。モスクワの地下鉄環状線の建設工事に投入される。
同シールドマシン「勝利号」は全長11m、総重量1700t。中核部には同社グループの株洲電機が開発した350kWの駆動装置を12台搭載している。同シールドマシンは固い岩盤と柔らかい土壌の双方で使用でき、粉塵が舞っていたり泥水がたまった環境下での運用にも対応させており、氷点下40度の低温下でも長時間運用できるという。
シールドマシンは地下鉄や河川、鉱山や山岳におけるトンネル工事などで需要が増えており、同社が自主開発した駆動装置は現在800台近くが現場で用いられている。その中には株洲電機が2015年に開発した、省エネ効果を狙った永久磁石式動力装置も含まれており、これまでトラブルなく稼働しているという。

↑ 直径11mの大型シールドマシンをロシアに輸出した(中国中車のリリースより)



