心肺蘇生法を勉強していても、突発時に気が動転する中、的確にAEDを操作して人命救助をおこなうことは簡単ではない。深圳の医療機器開発メーカーMindrayは9月12日、使用法の解説アニメを搭載した新型AEDを、欧州および特定地域で発売した。
医療経験の乏しい一般人にとって、CPR(心肺蘇生法)をおこなうことは強い心理的負担を発生させる。一方で除細動(電気的刺激による不整脈治療)の成功率は秒単位で低下していく。いかに救助者のストレスを緩和し勇気づけるかは、蘇生率を高める上でも非常に重要となる。
今回の新型AED“BeneHeart Cシリーズ”は、アニメーションと音声によるステップ・バイ・ステップの手順ガイドによって、救助者を後押しする。
また、心電図解析と事前充電を同時進行で5秒で完了させる新技術を搭載することで、最初の電気ショックまでの所要時間を8秒以内まで短縮させた。電気ショックのエネルギーは360ジュール。
1.5mの高さからの落下衝撃に耐えられるほか、IP55の防塵防水性能を備えており、ヘリを含めた院外輸送にも対応している。また、4GまたはWi-Fi通信網への接続により、異常発生時には管理者にクラウドベースで伝達する機能も搭載している。

↑心停止はいつどこで直面するか分からない。居合わせた人が落ち着いて救助活動できるようなサポート機能で、蘇生率の向上を図る(写真はイメージ、Mindrayのニュース・リリースより)



