
西湖や龍井茶で有名な杭州、魯迅の故郷紹興などで知られる浙江省が10月17日より、観光振興の一環として今後1年間、日本人を誘客するキャンペーン「万名日本游客走進詩画浙江」を開始する。17日当日は同省文化和旅游庁が主催し、開幕イベントを開催。西湖そばの会場にて、浙江省の伝統文化に日本の要素を絡めた劇や音楽コンサートの上演を行う。
そして今回、上海でおなじみの日系旅行3社「JTB」「HIS」「日本旅行」もこれを受けて、「がんばろう浙江!」と題した同省へのツアーを企画。第 1弾として、上記開幕イベントへの出席を含んだ無料日帰りツアーをそれぞれ緊急催行する。
JTBは世界遺産で全長2500㎞の京杭大運河と、西湖を巡るプラン、HISは午前に西湖、夜は水郷・西塘にて夜景を楽しむプランを用意。日本旅行のツアーでは、チマキの里として知られる嘉興市にて1700年以上の歴史を持つ月河歴史街を訪れ、チマキ博物館などで端午節文化も学ぶことができる。
イベントでは、中国伝統劇の越劇を日本の物語と融合させた「春琴伝」、日本舞踊や、尺八、古琴、太鼓など日中伝統楽器での合奏が鑑賞できる。中でも「春琴伝」は海外巡演が行われ、数々の受賞歴を持つ傑作だ。イベント出席者には箱入りの特製記念うちわのプレゼントもある。
イベント会場となる小百花越劇場は通称“蝴蝶劇場”と呼ばれ、立方体の中央を蝶が羽ばたく形状にくり抜いた外観が美しく、一見の価値あり。「台北101ビル」と同じ李祖原の手による設計。
浙江省には、日本とのゆかりも深い寧波、四大仏教名山の普陀山、水墨画の世界仙都風景区に鳥鎮古鎮など、見どころはまだまだ沢山。上海から比較的近いのも嬉しい。これから1年、注目の旅行先になりそうだ。
浙江省文化和旅遊庁より
緑豊かな湖山と白い壁と黒い瓦の記憶。浙江省の詩画は昔から人を魅了してきました。
10月17日、浙江省文化和旅遊庁は杭州市にて「万名日本游客走进诗画浙江」-詩と画の浙江日本人観光客誘致キャンペーン-開幕式を開催します。当日は浙江の伝統と日本文化を融合させた劇や音楽のプログラム、浙江の風情ある記念プレゼントもご用意してお迎えいたします。
ぜひ皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

ステージをいっぱいに使った演出が華やかな「春琴伝」

同じく「春琴伝」の一場面

開幕式会場の小百花越劇場

浙江省の伝統音楽芸術「青瓷瓯楽」




