中国国家鉄路集団は12月24日、成都・重慶間の高速鉄道による輸送時間が片道1時間に短縮された、と発表した。四川新聞網の12月25日付記事によると従来は78分かかっており、15分以上短縮されたことになる。
成都・重慶間を結ぶ成渝高鉄は中国を縦横に結ぶ高速鉄道ネットワーク構想“八縦八横”の重要パートであり、総延長距離は299.8km。2015年12月に開通して以来、時速300kmで運行されており、19年の年案旅客数は16年比89.8%増の3185万人だった。現在は87組の高速鉄道車両を投入し、平均20分間隔で便を運行している。
成都と重慶は中国西部における人口と産業の集積地区であり、都市圏の人口と経済規模はいずれも四川省及び重慶両地域の90%を占めている。同社では、中国政府が両都市を内包する双都市経済圏の構築を進めていることに呼応し、両都市圏住民の移動ニーズに応えるため、輸送時間の短縮を目指して技術開発や路線の改造をおこなってきた。
例えば8組の新型車両CR400AFには故障予測システムを搭載し事前のメンテナンス体制を強化している。また、軌道の状態や電磁環境、通信システムなど13項目の検査計測技術をアップデートし、最高試験速度385kmでの走行試験を累計4万km実施して各種指標が良好であることを確認した。

↑ 成都・重慶間の高速鉄道による輸送時間を短縮した(画像はイメージ、中国国家鉄路集団のリリースより)





