vivoは10月26日、同社の通信研究院から次々世代通信規格6Gに関する研究白書「6Gビジョン 需要と挑戦＆デジタルライフ2030＋」を発表した。2030年以降のデジタルライフを現況の技術発展の趨勢をもとに想定し、その時点での通信規格となるであろう6Gの初歩的な視点を提供している。
白書では、これまでモバイル通信の技術が約10年ごとに世代交代してきたことから、2030年が6Gの商業利用の開始時期になると予測している。現在、商業利用が始まったばかりの次世代通信規格こと5Gは、その前世代の4Gに比し、接続速度や低遅延性、多数同時接続などの面で進歩している。では6Gはどのようなものになるのだろうか。
vivo通信研究院の秦飛院長は、4Gから5Gへの世代交代の核心が多数同時接続とデジタル化だったことに対し、6Gはこの2つの特性を強化することに加え、より高性能化したAIにより、5GにAIを組み合わせただけにとどまらない、さらに優れた通信、コンピューティング、データ処理能力などを融合したものとなるだろう、と語る。
ならば10年後、人々の暮らしは6Gによってどのように変化しているだろうか。同院は2020年上期に同テーマで作品を募集し、この年に大学を卒業するさまざまな専攻の学生たちから800点以上、加えて20人以上のデジタル技術研究者やメディア関係者から、応募を得た。応募作品は白書に収録している。
同社は16年から5Gの研究開発に注力し、20年10月現在で2000項目以上の発明権を申請している。また、19年には6G研究機関を設立した。
↑ 6Gをテーマにした研究白書を発表した（vivoのリリースより）
