EV開発メーカーの理想汽車は11月1日、車載ソフトウェアをアップグレードさせる、と発表した。旧バージョンをリリースして1年経つ節目に、全面的なバージョンアップを図った。12月末からOTA(Over The Air=ソフトウェアを無線通信で更新する技術)で配布する。
走行ルートの記録機能には、走行中に自動撮影した写真を表示する機能も追加する。前車接近警告機能を新たに搭載するほか、車線逸脱警告システムの起動速度を、時速15kmから時速0kmに調整する。高速道路走行時に、前方や左右を走行する貨物トラックを自動検知・パネル表示してドライバーに注意喚起する機能も拡充する。ビリビリの視聴機能を追加するほか、高徳地図をバージョン4.6に更新する。
運転席の表示パネルには、タイヤの空気圧や天気、後列の状態など諸情報を追加するほか、地図の表示デザインもリニューアルし、美観と利便性の強化を図る。
このほか、6月1日以前に生産された車両に関しては、フロントサスペンションのボールジョイントの不具合による事故が発生していたことから、新型のボールジョイントへの無償交換を提供する。また、10月31日以前に納車された車両に関しては、ガラス繊維製だったシャシー保護板の金属製新型への無償交換もおこなう。

↑走行中に自動撮影した道路写真の表示機能など、各種の新機能を搭載した車載ソフトウェアを配布する(理想汽車のリリースより)



