上海軌道交通12号線の東側区間(天潼路駅から金海路駅まで)が13年末に開通、試運転を開始することを12月17日、上海軌道交通が明らかにした。東側区間は全長約19km、15駅あり、そのうち一部の駅構内には乗客の快適性を向上させるため、初の試みとして試験的にマイナスイオン空気清浄装置が設置されているという。
マイナスイオン空気清浄装置があるのは、提籃橋、金海路、申江路、金京路、楊高北路、巨峰路の6駅。空気中のチリやホコリ、ニオイ、菌などの汚染物質を削減し、駅構内の空気の質を改善することが期待されている。効果が良ければ、今後はその他の駅にも普及させる見込みがあるという。
また12号線の車両には、騒音を減らす車輪を採用しているほか、騒音状況に合わせて自動的に音量を調整する放送システムや、乗客数に基づき温度をコントロールする空調システムなどを導入。エネルギー消費を削減するなどの特徴がある。
12号線は全長約40km、32駅を設置する予定で、上海軌道交通ネットワークのなかでは、西南と東北を結ぶ中核路線ともいえる。うち乗換駅は19駅あり、12号線に乗りさえすれば、どこに住んでいても帰宅できるともいわれている。全線開通までにはあと2、3年は必要とされるが、天潼路駅から西へ1駅目の曲阜路駅は、14年開通予定。同駅では8号線への乗り換えが可能になる。
【東方早報 12 月18日】

