同じ日に結婚式を挙げることになった重慶市在住のある兄妹がこのほど、高級車の使用が定番となっている新婦への迎えを、電動の三輪車で行ない、路上に連なる16台の車列が注目を集めた。節約と環境保護のコンセプトに、多くの友人らも賛同の意を示している。
この兄妹、周賢剛さんとその妹は、父親が経営する電動三輪車の販売会社に勤務。同じタイミングで結婚を計画していることがわかり、節約にもなると、結婚式は合同で、送迎には自社の扱う電動三輪車を使うことを決めたという。
式当日の5月8日午前9時過ぎには、16台の赤の電動三輪車が同市の白市驛路などに車列を作った。席は花や風船で飾られ、新郎新婦、親戚などを乗せ、式場まで約10kmの行程を40 分ほどかけて到着。前もって市交通部門などに運行上の注意事項を確認しておいたこともあり、トラブルもなく、「オープンカーに乗るような感じで、気持ちよかった」と2 人の新婦は笑顔を見せた。
式場のホテルでも、出席者らはこの話題でもちきり。「環境保護にもなるし、若者らしく個性的でいいね」といった声が、口々に聞かれた。
新品の電動三輪車はもともと試運転が必要なため、「今回使った車両も、また販売に出せる」と周さん。一部市民から「自社商品の宣伝のためでは」との声が挙がっていることについては、「具体的なブランドアピールなどはしていない。業界全体の宣伝にはなったかもしれないけど」と応じている。
【重慶晨報 5月9日 転載】

