世界的スポーツイベント、サッカーワールドカップ(W杯)の開催が迫り、会社や学校を欠席する際に用いる疾病証明書の偽物が最近、インターネット上で売り出され、人気となっている。
今回のW杯は地球の裏側にあたるブラジルでの開催とあって、試合が未明に集中。偽物の証明書はここに目を付けた“商品”で、価格は10元から300元まで様々だ。大手ネットショップ「タオバオ」で売られているある証明書は、「上海市内の××病院発行のもの」などの文句とともに、「1~3日間使用可能60元、1週間分100元、2週間分120元」と、証明書がカバーする欠席期間と対応する販売価格が説明されている。
すでに800枚ほど売れている証明書もあり、購入者からの評価欄には「順調に休みが申請できた」「病院の捺印が本物そっくり」などのコメントが並ぶ。また、売られているのは証明書だけにとどまらず、疾病履歴書、薬品明細なども50元から100元で見受けられる。
これらニセの証明書について、上海市のある病院の関係者は「病院が正式に発行する証明書に押された印鑑には、医師や部門ごとの番号が付いている。病院にも控えを保存しており、会社が調べれば本物かどうかはすぐにわかる」と説明。「偽物を使って、クビにならなければ良いが…」と顔を曇らせた。【東方網6月3日転載 】

