月星環球港にて12月11日まで
国内外から集めた失恋に関する記念品111点を展示する「失恋展」が11月11日から12月11日まで、金沙江路の大型ショッピングモール、月星環球港にて開催される。定価60元の入場券を前売り45元で販売、3日間で1000枚以上を売るなど出足好調だ。
発案者は、イベントなどを手がける上海海皮文化伝播有限公司の市場部に務める、曹迅さん。自らの失恋の際、記念に何かしたいと考えた経験や、失恋以前の恋人とのエピソードと2人の記念品に多くの人を感動させる力があると感じた事から、失恋展の開催を思い立った。
曹さんはSNSサイトの交流リスト経由で「失恋記念品」を募集、半年間で200点を集め、そこから選んだ物に国外から収集した数十点を加え展示を構成した。国内からの応募品は指輪など既製品が多く、全体的に似通っているが、国外では「ボーイフレンドが焼いたワニ型パン」など「オーダーメード型」が大勢を占めるという。
「愛情は人類永遠のテーマ、人気は当然」と分析するのは復旦大学の社会学者、顧晓鳴氏。「ポップソングでは常に恋愛と失恋が歌われていますよね?この種の感情が商品化されればある人は自然とお金を払います。“体験経済”をさらに一歩進めた“感情経済”と呼べそうです。若い人が他人の失恋を見てその気持ちを感じられればまあ良いのではと思います」
入場券には3人111元のお得セットも用意されているが、購入者は恋人と2人で訪れる80年代、90年代生まれの女性が中心となっている。なお展示品は会期の終了後、元の持ち主に返還される。【青年報11月7日転載】

