テニスの4大大会シングルスで11年、アジア勢として初の優勝を果たした李娜が9月19日、微博上で度重なるひざの怪我を理由に引退を表明。21日午後に北京市のテニス場「国家網球中心」にて記者会見を開き、涙を流しながらも「自身のテニス人生に悔いはない」と語り、これまでのファンからのサポートに感謝の意を示した。
李娜は今年夏のウィンブルドン選手権後に休養していた。引退を表明した微博では「過去に3度の右ひざ手術を受け、7月には左ひざも手術した。再び復帰するつもりだったが、難しいと分かった」とつづっていた。
会見ではまず「自分のためにこの時間を作ってくれて感謝している」と挨拶。記者の質問に対し、左ひざの怪我が今年3月から深刻になってきたこと、全身全霊をテニスに捧げてきて、悔いはないこと、今後は子ども達支援のボランティア活動に力を入れたいことなどを、笑顔と涙を交えながら語った。
また、引退にあわせ、広告契約を結んでいる企業からの違約金を懸念する声が複数メディアで報道されていた。この点については、「各企業とも引き続き広告契約を続けたいと言ってくれており、大変感謝している」と答えている。
湖北省武漢市出身で今年32歳になる李娜は、身長172cmながら力強いストロークを武器に欧米の強豪と渡り合い、11年の全豪オープンで決勝進出を果たすと、全仏オープンでアジア勢初となる4大大会シングルス優勝を達成。再び全豪を制した今年2月には、世界ランク2位に名を連ねていた。【揚子晩報 9月22日転載】

