
質と量で大満足なコレクション展
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美術館や公園のある文化エリア「WEST BUND」の一画にある龍美術館 西岸館。ここは私がアート好きの人には必ず紹介している美術館です。コロナ禍で日本との行き来ができなかったさなかも、この美術館では日本のアーティストの個展を度々開催していたんですね。それから近現代の世界の重要アーティストのコレクションをたくさん持ってたり、それ以上に中国のアーティストのコレクションが充実していたり、と知っていることと知らないことの両方をインプットできることが楽しくて、何度も足を運んでいます。東京でいうと国立近代美術館といったところでしょうか(中国近代史の歴史画も見ることができて、それもまた中国ならでは)。
現在開催しているのは開館10周年を記念した大規模なコレクション展。美術館の空間を見回すと、天井近くまで壁が作品で埋められ、なんだか中世ヨーロッパの宮廷の絵画部屋のようです(ベラスケスの『ラスメニーナス』を画像検索してみてください)。とにかくコレクションの質と量を感じさせる展示方法になっています。展覧会を通した明確なテーマはないものの、区画ごとに共通の要素を持つ作品を隣り合わせに配置するような工夫も見どころです。
今後の展覧会情報もぜひチェックを。いくつかの展覧会を同時開催していることが多いので、やや高めの入場料もえいっと出せます。美術館のある川沿いは散歩にもちょうどよいので、美術館を起点に予定を立ててみてはどうでしょうか。

開館10周年特展 龍美術館 西岸館
日時:開催中〜3月30日10:00〜17:30(金土日〜20:00)
住所:上海市徐匯区龍騰大道3398号
料金:260元
定休日:月

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