
「福1088」「福1039」など上海料理の名店を手掛けたオーナーによる高級精進料理店、福和慧。5つ星ホテルでも経験を積んだ料理長を中心に、僧侶の日常食、斎菜に上海料理と西洋料理の手法を融合した料理を提供する。
中国の精進料理というと肉や魚の味を再現する「もどき料理」のイメージが強いが、同店ではそれらは一切登場しない。「もどき料理では肉や魚を食べたいという煩悩を絶ったことにはなりません。それに、健康のために精進料理を味わって欲しいのです」とオーナーは語る。
同店のメニューは6種類のコースのみ(880、680、380元)。今回は880元のコースを味わった。前菜からデザートまで9~10種の料理には旬の食材のみを使用。中でもポルチーニ茸の燻製仕立てや松茸のスープなど、貴重な野生のキノコを使った料理の数々は、素材自体の持つ芳醇な香りや風味が口の中に広がる。懐石料理を思わせる繊細な料理と上海市内とは思えない、静寂に満ちた空間で体と心を喜ばせる至福の時間を過ごそう。

大根を使った点心三種

上海伝統の朝ごはんをかたどったスイーツ

中国の伝統文化と空間の美を生かした店内。全室個室でゆったり食事が楽しめる

北京ダックにヒントを得たというポルチーニ茸の燻製仕立て。蓋をあけると香ばしい香りが一面に漂う


住所:長寧区愚園路1037号
電話:3980-9188
時間:11:00~14:00
17:00~22:00
価格:500元
席数:90席

