タクシー大手、新型ミニバン投入
タクシー大手の「上海大衆」と「海博出租」は2月13日、独フォルクスワーゲンの小型ミニバン「トゥーラン」の新車を数十台投入し、無料WiFi、電子決済システム「支付宝(アリペイ)」への対応をスタートさせた。両社とも現在の主力車種「サンタナ」に変わる存在として今後、投入台数を段階的に増やしていく計画だ。
今回デビューを果たしたトゥーランは、上海大衆の20台と海博出租の50台をあわせた計70台。外観はそれぞれコーポレートカラーのミントと青に塗られ、内装はグレーを基調に白の座席カバーが採用された。
車内では無料でWiFiが使用でき、このWiFiを介して、モバイル機器からアリペイによる料金支払いが可能となっている。ミニバン型としては、10年の上海万博時にデビューした旧型トゥーランと比較して、座席スペースが前後に約10cm広くなったほか、背もたれの角度も5度ゆるくなっている。
そのほか、車内に雨傘、絆創膏、携帯充電器などを備え、乗客の利便性を大幅に高めている。
上海大衆の担当者によると、同社は新型の投入とあわせサービス面での質向上を目指し、社内でトレーニングプログラムを策定中。トゥーランは年内に1200台から1500台を導入する見込みだ。
上海のタクシー車両としては、主力のサンタナは一部モデルが生産停止になるほか、旧型トゥーランは年数を経て維持費の上昇が経営を圧迫しはじめている。今後は新型トゥーランのほか、小型セダン「ラヴィーダ」がこれらに取って代わる見通しだ。【新民網2月13日】

