
LCCが実施、「肥満蔑視」の声も
「海南航空グループ」傘下のLCC(格安航空会社)「西部航空」が3月24日、体重が軽い乗客を対象に一定量の預け入れ手荷物を無料にするキャンペーンを発表した。同社は3月末より、無料受託手荷物や機内食などのサービスを正式に廃止。キャンペーン実施は「これに伴う告知の一環」と同社担当者は説明するが、「太っている人を蔑視している」として、利用者の間で物議を醸している。
キャンペーンは3月29日から31日まで、重慶市もしくは河南省鄭州市を出発する西部航空の便に搭乗する乗客が対象。チェックイン前に空港で体重を量り、成人女性は45kg、成人男性は60kg以下であれば、50元相当(西部航空公式サイトにて購入)もしくは80元相当(空港にて購入)の10kg無料手荷物券を獲得できる。
キャンペーンの発表を受け、ネット上では「デブは飛行機に乗るのに多くお金を払わないといけないなんて不公平だ」といった非難の声も上がっている。これに対して担当者は、「健康的にスリムになることを呼びかける、遊び心を持ったキャンペーンの一つ。同時に、受託手荷物無料サービスの廃止をより多くの消費者に告知するためのもの」だと説明。
「チケットの価格が“スリム”になる一方、受託手荷物の費用がチケット代の“重荷”になっていることを、より多くの乗客に再認識してもらいたい」としている。【北晩新視覚3月25日】

