11駅連続乗り換えなど“乗換之王”
軌道交通12号線が年内に西側区間の工事を終え、全線開通となる。開通後は5、16号線以外の全ての路線と乗換えが可能で、4号線に匹敵する“乗換之王(乗り換えの王)”路線として活躍する。
新たに開通する西側区間は、黄浦、徐匯、閔行区を貫く曲阜路駅から七莘路駅までの16駅。天潼路駅から漕宝路駅まで11駅連続で乗り換え駅が続いているのが特徴だ。
中でも利用価値が高そうなのが、1、13号線と乗り換えられる漢中路駅と、2、13号線と乗り換えられる南京西路駅。
前者は、これまでラッシュアワーに人民広場駅で2、8号線に乗り換えて市中心部へ通勤していた1号線北エリアの住民に新たな選択肢を提供し、後者は浦東新区北エリアの住民が人民広場駅を経由することなく2号線に乗り換えられるようになる。南京西路駅の乗り換えではいったん改札を出なければならないのがマイナス点だが、いずれも人民広場駅の人混み緩和に大きな役割を果たすと考えられている。
また、陝西南路駅は現在、1、10号線の乗り換えの際にいったん改札を出る必要があるが、12号線乗り入れ後は改札内に乗り換え通路が整備される。
そのほか、“蝶が舞う魔法の森”をイメージしたという漢中路駅の乗り換えホールのデザインも見どころ。なお漢中路駅の12号線ホームは深さ24mの地下4階に、13号線ホームは深さ31mの地下5階に位置し、上海軌道交通で最も深い駅の一つとされている。【新聞晨報 12月4日 転載】

