【新規開店】麺と具を好みで選ぶ蘇州式麺　琵琶生演奏で江南の雰囲気溢れ

　軌道交通陝西南路駅から徒歩約3分、複合施設「淮海国際広場」の汾陽路側1階に11月、蘇州式麺の専門店「湯鄭興・姑蘇雅面」がオープンした。蘇州伝統の麺料理や小皿料理、中華菓子などを、江南の伝統音楽や琵琶の生演奏の流れる雰囲気の中で、リーズナブルに提供する。

　蘇州式の麺は、麺と具は別皿が一般的。同店ではまず、クリアな鶏ベースのスープ麺「白汤面」（12元）と、醤油味の「红汤面」（12元）から選ぶ。スープの濃さも麺が浸るぐらいに薄めた「宽汤」と、濃縮タイプの「紧汤」を好みで。細いストレート麺は固さも選べ、ネギや千切り生姜の追加なども可能だ。取材時は、具はマコモ「茭白」と豚肉の炒め物「练塘茭白肉丝」（18元）を選んだが、薄塩味のマコモはシャキシャキと歯応えも良く、麺との相性も抜群。

　蘇州式中華菓子の3点盛り「苏式点心三拼」（26元）は、伝統の蒸し菓子「定胜糕」と「方糕」が一つずつ。薄紅色がアクセントの「招牌冰皮小龙」は、冷たいデザート小龍包。クリームチーズとブルーベリーが中に包まれ、洋風大福のよう。漢方薬の一種「紅曲」と米を発酵させた酒粕に似た調味料「红曲酒酿」を使用した「红曲酒酿小圆子」（12元）は、温かい白玉入りおしる粉。

　広々とした店内は中国風の家具で統一され、清潔感もある。調理のスピードも速く、店員の対応も素早いので出張者のアテンド用にも。