広州市の新興EVメーカー小鵬汽車は2月21日、トヨタグループ出身で品質管理の専門家・宮下善次氏を、生産品質高級総監として招き入れたと発表した。宮下氏は直前では広汽トヨタの品質保証部・品質管理部部長を務めていた。
小鵬汽車は2014年設立。広州を本拠に、北京、上海、鄭州、肇慶、米国シリコンバレーに研究開発拠点を展開しており、従業員数は約3000人、そのうち7割を研究開発要員が占めている。18年12月には初の量産モデルとなるSUVを市場投入。中国ECの年次商戦デーのひとつ12月12日には、24時間で1573台を受注した。自社運営の充電スタンドを展開していることも強みで、18年末現在、北京、上海、広州、深圳、杭州などに100カ所の充電スタンドを設けている。
同社の発表資料によると、宮下氏はトヨタ自動車で40年近く品質管理業務に従事。広汽トヨタでは調達部品から生産車両に至るまでの品質管理、新モデルの生産設備や生産品質体系の構築に豊富な経験と実績を有している。同社にとって本格的な製品投入年となる19年に向けて、専門人材の獲得で品質管理の強化を目指す。

↑ トヨタ出身の品質管理のベテランを、生産品質高級総監として招き入れた(写真は小鵬汽車のニュースリリースより)



