珠海のAI開発企業・四維時代は12月11日、ドイツのデュッセルドルフ国立陶磁器博物館のデジタル博物館事業に対し、技術協力を進めている、と発表した。同博物館所蔵品のデータを採取し、3Dデジタル画像を制作している。
同博物館は100年以上の歴史があり、世界各地の2万点以上にのぼる貴重な陶磁器を所蔵しており、8000年にわたる人類の陶磁器文化の発展過程を展示している。しかしドイツの博物館の多くは、所蔵品の保存・研究に際してデジタル技術の活用が比較的遅れがちとなってきた。
四維時代は3Dデジタル化技術によりドイツの博物館への協力に乗り出しており、デュッセルドルフ国立陶磁器博物館に対しては、既に貴重な陶磁器16点と4つの展示ホールの3Dデジタル画像の作成に成功している。今後はARやアプリも開発し、アプリ利用者が博物館の新しい情報を入手しやすくするとともに、展示品の往時の様子をARで再現するなど、博物館の活性化に向けた連携も進める方針だ。

↑デュッセルドルフ国立陶磁器博物館と四維時代が連携し、博物館の所蔵品の3Dデータを採取・保存していく(写真は四維時代のニュースリリースより)



