レノボは5月21日、中国農村部の貧困対策のため、北京の慈善団体Green & Shine Foundationと連携し、青海省湟中県の小学校にSTEM(科学・技術・工学・数学)教材652セットを寄贈した、と発表した。
中国農村部では教育者と教材の両方が不足し、若年層の育成における大きな課題となっている。レノボはIBL(Inquiry BasedLearning=探求学習)用の教材の提供を通じて、子供たちの調査能力や問題解決能力の向上を目指しており、今回の寄付はその一環。12人一組のグループ学習用の教材で、小学校122校分652セットを用意した。4月4日の贈呈式には、同県の小学校100校から300人の理科教師が参加した。
青海省4万3903人の小学生・中学生に教材を寄贈するレノボのプロジェクトには、Green & Shine Foundationを通じて60万元の寄付が集まっている。
湟中県は面積2700㎢。11の都市、5つの町、416の農村があり、人口49万2400人のうち農業従事者が44万4100人を占めている。2002年には国から貧困対策地域の指定を受け、同年にはGreen & ShineFoundationが同県に科学教育プロジェクトをスタートしている。小学校150校、中学校44校を含む198校がある。

↑教育による貧困対策のため、小学校へ教材を寄付した(レノボのニュースリリースより)



