EVバス開発メーカー厦門金龍連合汽車工業は12月3日、紹興市の古都観光用に運行される復古調のEVバス6両を発表した。20世紀前半のデザインを再現した外観と内装に、先端テクノロジーを組み合わせている。
紹興市公共交通集団が観光サービスの一環として、旧跡めぐり路線に投入する。6両の車体は往時の外観に加え、それぞれ紹興の伝統文化である橋・水・酒・戯曲・書道・名人をテーマにした絵柄が描かれている。内装も板張りの床や紅色の座席シート、吊革に至るまで当時を再現しており、車両後部には20世紀前半の様式を模した運転席も展示している。
クラシックなデザインの半面、5Gインターネット環境、車内WiFi、GPSシステム、監視カメラ、スマート空調、乗車口の顔認証決済システムなど先端技術の数々も搭載している。観光客向けにクラウドVRを2台設けており、ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)を通じて走行ルート上のさまざまな観光情報をリアルタイムで乗客に表示する。
走行ルートは魯迅の出身地区、越王城、沈園(宋代の庭園)、書聖故里(王義之などの出身地区)など、紹興市を代表する歴史地区を結んでいる。

↑ 紹興市で運行される、復古調の旧跡路線EVバス(写真は金龍汽車のニュース・リリースより。以下同)

↑ 内装も20世紀前半のクラシック・デザイン

↑ 顔認証決済システムなど先端技術も数多く搭載している



