四川省成都市の中心部、天府広場近くの民泊物件で鍵にボンドを流し込まれた上、室内が徹底的に荒らされていたとする経営者の女性の訴えがインターネット上で話題になっている。女性は代金支払いでトラブルになった宿泊者の仕業に違いないとして室内の写真をアップ。物見高いネットユーザーを巻き込んで一大騒動に発展した。
この女性張さんに異変が知らされたのは7月16日。物件の清掃を頼んでいる業者から「中に入れない」との電話を受け、部屋に急行した。張さんが見たのは鍵穴にボンドが流し込まれたドア。業者を呼んでやっとのことで中に入ったところ、備え付けていた100本もの歯ブラシがすべて袋から出され、水に濡れたトイレットペーパーとともに床にぶちまけられており、湯沸かしポットなどの備品も壊されていたという。
さらに電気と水道も止められていた。7月8日に水道代100元、電気代300元を振り込んだばかりなのにと不審に思い、管理会社に問い合わせたところ、8日からの間の水使用量は一般家庭の1カ月分を優に超える数十㎥に及び、料金不足のため水が止まったという。
張さんは、8日から泊まっていて支払いトラブルになっていた劉さんの仕業と判断。張さんによると、劉さんは民泊サイト「自如」を通じて8日から11日までの宿泊を予約した。9日に別の客から問い合わせを受けた張さんが延泊するかどうか劉さんに聞くと、16日まで延長するとの答え。劉さんは16日まで5日分の代金1440元を張さんにWeChatで支払った。しかしその後、劉さんは13日に「事情があり、退去したい。14日から16日の宿泊料金を全額返金してほしい」と張さんに連絡。張さんは「自如の規定では退去は7日前に連絡することになっており、返金は半額になっている」と主張し、返金を拒んだ。その後、劉さんからの連絡はなく、部屋に行ってみると前述の状況だったという。
張さんは劉さんとの一件を、劉さんの連絡先を隠すことなくネット上にアップ。多くのネットユーザーの間で転送され、話題となった。
18日、記者が劉さんの番号に電話すると、電源が切られており、WeChatで検索しても見つからなかった。張さんがアップしたやり取りの記録によると、劉さんは部屋を荒らしたり、ボンドを流したりしたのは自分ではないと否定。「犯人がだれかを見つけるのは警察の仕事」とし、張さんについて「守銭奴」と批判している。【東方網 7月19日 転載】



