電機メーカー大手の格力は6月30日、システムインテグレータ(SIer)10社と、新たに自社開発した工業ロボットやNC工作機械、物流システムなどの代理店契約を締結した、と発表した。国内製造業のスマート化をさらに推進する。
新開発したマシニングセンタGA-V6090は主軸回転速度が毎分2万回、位置決め精度は0.005mm、繰り返し精度は0.003mm。5軸マシニングセンタのGA-F350は主軸回転速度は毎分2万回、位置決め精度と繰り返し精度はそれぞれ0.003mm、0.002mm。羽根車、人口膝関節や医療器械など、複雑な曲面を持つ型や部品などを加工できる。最大210kgまでの重量物を運ぶ産業ロボットや、レーザー誘導方式の無人フォークリフトなども新規に市場投入した。
同社は2013年に生産現場のスマート化に着手し、累計50億元を投資し、自社開発のハイテク製造設備8000台で、2万2000カ所以上の製造現場を効率化してきた。合わせて川上・川下産業の8業種でも、計500社8000カ所強のスマート化を手掛けてきた。現在は家電、3C(コンピュータ、コミュニケーション機器、コンシューマ電子機器)、金型、自動車、エレクトロニクス、新エネルギーなどの諸分野に、自社開発機器によるスマート化を提供している。

↑SIer10社と提携、新たに自社開発したスマート設備で国内製造業のアップグレードを推進する(写真は格力のニュースリリースより)



