物流事業を手掛ける日系現地法人の上海丸協運輸は、2月24日現在の物流状況を発表した。
全国各地で行われていた、外省ナンバーやドライバーの出身地に基づく車両流入制限は2月24日午前0時に解除された。ただし湖北省との往来は引き続き制限されている。
各地の流入制限や道路封鎖措置が解除されたことに加え、隔離期間を終えて復帰するドライバーも増えており、市場に出回る長距離輸送機能が回復しつつある。
国際輸送業務においても、ドライバー不足が徐々に解消されつつあることから、上海以外の地域へのドレージ業務(海外からコンテナで運ばれてきた荷物を、途中で荷物を取り出すことなく目的地まで直接輸送する方法)も増えてきている。
同社自身は、上海の青浦第2・第4倉庫、北京成都の倉庫は営業再開済みだが、上海の荷役対応能力は作業員不足により通常の60%となっている。上海市内の配送には車両5台が稼働中で、北京と成都の市内配送は限定的に手配可能。3拠点とも、長距離輸送は貸切・混載ともに基本的に手配可能だが、混載輸送は通常時より2~3日時間を要するケースもあるという。

(写真はイメージ、上海丸協運輸の倉庫)



