農産物のコールドチェーン事業などを手掛ける成都銀犁冷蔵物流は10月19日、輸入冷凍食品から新型コロナウイルスが検出された事態を想定し、防疫訓練を実施した、と発表した。
訓練では、地元の市場に入居する食品会社が中国国外から輸入した冷凍牛肉の包装から、PCR検査の陽性反応が出たという設定で実施。非常事態の呼びかけに始まり、現場での緊急処置、スタッフの管理、汚染された商品のトレーサビリティ、陽性反応の出た包装および現場環境の詳細な検査と隔離、関係者の集中隔離観察とPCR検査、現場の消毒など一連の対処行動を実演した。
訓練に立ち会った行政当局幹部は、常に最悪の事態を想定して対処する“ボトムライン思考”に基づき、スタッフの登記から体温測定、マスク着用、現場消毒、問題の冷凍肉のみならず税関当局との連携による輸入食品の検疫、潜在的なリスクの把握とコントロールに至るまで、人とモノ両面の防護を徹底することが必要だ、と強調した。また、緊急事態に備えて設備を増強し、訓練を十分に積んでおくことの重要性が呼びかけられた。

↑輸入食品から新型コロナウイルスの核酸が検出された事態を想定し、訓練を実施した(成都銀犁冷蔵物流のリリースより)



