
“ ふた” を外した「“ 青銅球” 楽口福」
上海博物館がカフェ「博観悦取珈琲文創体験店」を、7月18日、新天地エリアで開店した。ハイアットホテルと共同運営する“ミュージアムカフェ”。重厚なレンガ造りの建物を利用し、ここならではの飲食物を提供する。
店名の「博観悦取」は、北宋の詩人、蘇軾の言から採った。「広く物を見て、喜んで学ぶ」といった意味で、「中国伝統の文物と、流行の先を行くコーヒー文化の出会い」がテーマという。
メニュー、特にケーキ類は博物館の収蔵物にちなむ。球形の青銅器をかたどった「“青銅球”楽口福」(78元)は、「ふた」を外すと、クリームがたっぷり。“ふた”も“容器”も甘みと苦みを兼ね備えたチョコレート製で余さず食べられる。そのほか、三本足の青銅器、鼎(かなえ)と古銭を模したモンブラン「鎮館之宝栗子大克鼎」(98元)など、全7種のケーキを用意。308元からホールサイズでも注文できる。組み合わせる飲み物は、金属製ポットに入って提供される、適度な渋みのアールグレイ「伯爵早餐茶」(24元)をはじめとする茶がおすすめだ。
コーヒーはエスプレッソ「濃縮珈琲」が18元。夏季限定のフレーバードリンク4種各38元も用意している。「“榴”意甕然」は主張しすぎないザクロシロップの甘みとトニックの炭酸が爽やか。2階建て、席の間隔が広くとられた店内は客が多くても静かで、まさに博物館の雰囲気。

夏のフレーバーコーヒー「“ 榴” 意甕然」

大きなポットで提供の「伯爵早餐茶」

太倉路に面した重厚感ある店舗。「博観悦取」の4 文字が唐代の隷書体で随所に掲げられている

[博観悦取珈琲文創体験店]
住所:黄浦区太倉路123号
電話:021-6384-7900
営業時間:12:00~20:00
席数:52席(2階28席)





