上海市で今月に入り、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染報告が続いている。3月1日から15日までの累計感染者数は約950人。無症状感染者が多く、注意が必要だ。
以下、現在の防疫状況についてまとめる。
①人流抑制のため、不要不急の外出自粛がアナウンスされている。企業へは在宅勤務や時差出勤を呼びかけ。公共施設の営業休止のほか、オフィスビルなど、立ち入りに48時間以内のPCR陰性証明を求める施設もあり、商業施設も時短営業のケースが増えてきている。
②小区ごとに、複数検体をまとめてPCR検査する、簡易検査が進められつつある。感染疑いが生じた場合、2日間の外出禁止と個別PCR検査、12日間の健康観察といった措置が取られている。ほか小区によって棟ごとの個別封鎖、出入り口の一部封鎖など、対策が取られている。
③中国国際航空、東方航空、上海航空、吉祥航空、春秋航空の、上海到着の国際線について太原、昆明、済南、大連など他都市への行き先変更が3月21日から実施される。5月1日までを予定。上海出発便については現時点で変更アナウンスはない。
④市外への移動も自粛が呼びかけられている。やむを得ない場合、原則として48時間以内のPCR陰性証明が求められるが、江蘇省蘇州市、太倉市などで上海ナンバー車両の乗り入れが拒否されるなど、移動の可否については不確実。また市外から市内へ戻った場合、集中隔離や健康観察が実施される。
⑤リスク地域については以下のWeChatミニプログラムコードから確認が可能
