頼られる海外赴任ワンストップサービスに邁進
グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニーに
NX国際物流(中国)上海オフィスに海外引越ビジネス17年のスペシャリストである細井正明氏が本年1月に赴任してきた。中国は初めての勤務であるが、欧米での海外経験も豊富である。管掌する東アジア地区の引越サービスにおいての現状と今後の取り組みについてお話しを伺った。

NX国際物流(中国)有限公司
東亜地区 国際事業本部
東亜海運物流部 副部長
細井正明氏
―ご経歴についてお伺いします。
大学卒業後、2001年に日本通運株式会社に入社。最初の5年を除いた17年間は海外引越の仕事に一貫して携わり、海外引越のスペシャリストの道を歩んでいます。海外引越サービスに従事してからは、東京、名古屋、NYなどグローバル企業が集まる都市にて勤務。本年1月に上海に赴任しました。現在は、上海地区の引越サービスの運営責任者と、東アジア引越サービスの副部長を兼務し、日本、中国大陸、香港地区、台湾地区、韓国の各拠点と密接に連携しながらお客様へのよりよいサービスの提供に尽力しております。
大学時代にESS(English Speaking Society)部に属し、英語演劇で大道具を4年間担当。大道具の制作・搬入・備付・搬出の経験は、就職で日本通運株式会社を選択したことや海外引越サービスに従事することにも繋がっているのではと感じます(笑)

上海の社員と共に(2列目左端が本人)
―貴社引越サービスの特徴、強みについて教えてください。
弊社は充実した海外・国内ネットワークを持ち、確かなサービスと豊富な情報量で、お客様の日本への引越し、日本以外の海外への引越し、中国国内の引越しをサポートいたします。引越荷物には禁止・制限品目もあるため、トラブルが起きないよう、細かな荷物明細書の作成も手伝います。通関ルールは頻繁に変わるため、最新の情報を提供しています。
一方、事業拡大や縮小により引越する企業について、事務所移転引越にももちろん対応。中国大陸の引越サービスのネットワークは、24拠点(東アジア30拠点)を擁し、中国を起点とする引越取り扱い件数において、外資系企業として最大規模です。
NXグループは、グローバルでロジスティクスサービスを提供しており、お客様のサプライチェーンの川上から川下までをEnd to Endでソリューション提供することが可能です。弊社の引越も、自社ネットワークの複合一貫輸送サービスに乗せていますので、トレーサビリティーが容易で、より安全な輸送品質も保てることが強みです。さらに、お客様の大切なお荷物を破損させないための取り組みも実施。東アジアにおいては、習熟度試験をクリアした日本の作業エキスパートによる、引越し荷物の梱包や海上コンテナへの積み付け方法の研修を定期的に実施しております。お客様に対して、常に満足度調査を実施し、低い場合はその原因を確認し、基準点に達していない拠点については満足度アップのための改善施策を施すという処置もとっています。
―NX東アジアワンストップサービスについて教えてください。
NX東アジアでは、海外赴任ワンストップサービスを提供しております。引越はもちろんのこと、赴任前から赴任後までのお客様の直面する様々な面倒な手続きについて弊社が代行します。例えば、海外生活オリエンテーション、ビザ・居留許可証・工作許可証手続き、空港送迎、生活スタートキット販売、不動産業者のご紹介などの項目があり、弊社の提携会社ネットワークも利用しながら、一括して解決するサービスを提供しております。

同社が提供するワンストップサービス
―企業理念について伺います。
当グループは、創立100周年となる2037年に「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」となることを「長期ビジョン」として掲げています。"社会発展の原動力であり、物流から新たな価値を創り、信頼される存在である"という企業理念を体現し、サステナビリティ活動においても、グローバル市場で存在感を持つグループとなるべく、取り組みを進めています。私の属する部門においても、引越しサービスを通じ、お客様のプライベートに立ち入ることもありますので、お客様からの信用、信頼をいただくということを誇りに思って、持続可能な安全安心のサービスを提供し続けたいと思います。
―今後の事業計画について教えてください。
まずは、日本人の方により多くご利用いただくことを目指しております。その上で、サービスのクオリティーをさらに高め、効率を上げるために、東アジア地区でも引越の受付や手配のDX化に取り組めたらと思っております。また、引越しサービスも日本人のみならず、中国人の方を積極的に取り込みたいと思います。近年、就労のために東アジアから日本に行く外国人も増加しておりますので、日本就労に向けての外国人招聘サポートサービスも充実したプログラムを既に組んでおります。かつて私は、イスラム圏の方のためのハラル物流サービス導入を会社上層部に提案し、実現に向けてタスクフォースに参画した経験があります。今後も担当する地域の現地・現場の生活習慣に根差したサービスを開発し提供していきたいです。
―プライベートの目標は?
コロナ下も含め6年NYで勤務しました。やはり健康な生活、家族の絆の大切さを実感しました。子どもの教育のこともあり、今回は単身赴任ですが、この思いは変わらず持ち続けたいです。当時は週末、ハドソン川沿いをジョギングしていましたが、上海でもスタートさせたいと思います。NYマラソンを完走したので、上海マラソンにもいつか挑戦したいですね。
住所:上海市長寧区延安西路2299号上海世貿商城11階
電話:021-6295-0202
※インタビュー及び提供資料に基づく情報はすべて取材対象者に由来しており、本誌がこれらの情報の正確性と完全性について、保証するものではありません。
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