夏を彩る花として、アサガオを思い浮かべる方は多いかと思います。日本で最も発達した園芸植物ですが、奈良時代後期に中国から薬として伝わりました。中国語では「牵牛花」（qian niu hua）という名前で、直訳すると「牛引き花」となりますが、その由来にはいくつか諸説があります。
①その昔、とある農夫が長い間病気を患っていたが、アサガオの種を食べたところ治ったためとても感動し、自分の牛をアサガオの生えている畑まで連れて行きお礼を伝えに行った。その後、この花を「牵牛花」と呼ぶようになった。
②アサガオの咲く時期が七夕の頃ということもあり、まるで彦星（中国語:「牵牛星」もしくは「牛郎星」）から織姫（中国語:「织女星」）へ贈る花の様であることと、アサガオの花びらの内部が星の模様のようにも見えることから「牵牛花」と呼ぶようになった。
③その昔、アサガオを牛ひき台車に乗せて販売していたことから「牵牛花」と呼ぶようになった。
そのほかにもアサガオの呼び名として、花の形から「喇叭花」（la ba hua、直訳でラッパ花）だったり、毎朝時間通りに咲くので、勤勉な娘が一日の忙しい生活の準備している姿の例えとして「勤娘子」（qin niang zi）という呼び名もあります。
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