吉林省長春市のある男性が3月27日、映画館のシアター1つを貸し切り、映画上映中に用意した写真を映し出す演出で恋人にプロポーズを行なった。館内の観客279人は、全て男性が協力を仰いだ友人や家族たち。大掛かりなサプライズが功を奏し、プロポーズも成功を収めている。
この男性は、同市の公務員、王銘さん(29)。2つ年下の恋人、許言さんは医者で、かつて同じマンションの住民だったことから顔見知りとなり、関係が発展した。8年の交際を経た昨年、王さんは結婚を決意。「結婚式は簡単でいい。ダイヤモンドの指輪や、車のパレードはなくても平気」と思いながらも、何か彼女を喜ばせる方法はないか考えていたという。
プロポーズの舞台となったのは、同市飛躍広場近くのシネマコンプレックス。当日はカーアクション映画「ニード・フォー・スピード」の上映30分前から、王さんの親友、馮さんが“サクラ”の観客たちにチケットを配ってスタンバイした。王さん許さんは食事後、上映時間ギリギリで映画館に到着。10 分後に王さんが「トイレに行く」と席を離れてほどなく、スクリーンに2 人の写真が映し出された。
すぐに客席の照明が点灯すると、そこには花束を手にした王さんの姿が。驚く許さんのもとへ歩み寄り、ひざまずくと、「ぼくのお嫁さんになって」とストレートに切り出した。許さんが涙を浮かべながら「はい」と声を震わせると、客席からは祝福の拍手。2 人にとってはもちろん、居合わせた友人らにとっても、忘れられない1日となった。
【新文化網 3月29日】

