陝西省の総合大学「陝西服装工程学院」の女子寮に、「一曲歌わないと建物に入れてもらえない」という変わったルールが作られ、賛否を呼んでいる。寮の管理人女性、朱さん(50)が独自に制定したもので、生徒の多くは楽しんでいるようだが、学校側は「止めさせる予定」としている。
5月7日午前10時ごろ、記者が取材に訪れると、さっそく寮からは歌声が聞こえてきた。6、7人の女子学生が入り口で合唱しており、ほどなく現れた朱さんは微笑みながらドアを開け、彼女らを招き入れた。その後また2人の学生が現れたが、なかなか入ろうとしない。事情を聞くと「(歌が)上手くないから、ほかの人が来るのを待って一緒に歌う」とのことだった。
その後、多くの学生から話を聞く機会があり、「面白いよ。別にからかわれているとは感じていない」「人前で歌うのは恥ずかしかったけど、このルールのおかげで平気になった。性格も明るくなったと思う」と、賛成の声が多数。朱さんは「気分を明るく盛り上げて、学生同士の親交を深めるのが目的。友達同士で出かけて戻ってくることが多くなり、留守中の貴重品紛失事件も減っている」と胸を張った。しかし「入るたびに毎回歌うのは面倒」といった意見もちらほら。学校の関係者は「意図は尊重すべき」としながらも、このルールは朱さんが個人で勝手に始めたことであり、反対意見を考慮して中止させる考えだという。【華商報 5月8日 転載】

