5階までがコンクリートむき出しのまま、6階以上が現代的なマンションになっている17 階建ての高層建築の写真が4月3日、微博上にアップされ、“怪楼(” 変てこ建築)などとして注目を集めている。5階部分までは元々、商業施設として整備されていたが、計画が頓挫してそのまま放置されたというのが真相のようだ。
写真をアップした微博ユーザー「吉林大冷面」の紹介文によると、この建物は吉林省吉林市の松花江沿いに位置する「昌茂花園」住宅区の28号楼。付近の住民の間では、灰色の船の上にマンションが建っているように見えることから“帆船楼”と呼ばれているという。
取材によると、6階以上には人が暮らしており、入り口は建物1階の南側に4カ所。北側の入り口2カ所は閉鎖されている。南側入り口より足を踏み入れると、現代的で清潔なロビーや、住民の郵便ポストが整然と並ぶさまが目に入る。エレベーターには2、3、4、5階へのボタンはついていなかった。
近くに住む孫さんによると、この建物は08年の6月より建築が始まり、翌年の11月に完成した。5階までは大型のショッピングモールになると聞いていたという。
この建物を管理する吉林市中凱房地産集団有限公司の副総経理、胡莹氏は、5階までは総面積5万㎡の商業エリアとして整備していたと説明。しかしパートナー企業との商談がご破算となり、計画が決まらないまま投資もできず、そのままにしていた。
胡氏はまた、昨年新たなパートナーが見つかり、今年6月より工事を始める計画を明かし、「周辺住民は心配しないで欲しい」とコメントしている。【東亜経貿新聞 4月4日】

