タクシー予約用スマートフォンアプリ「嘀嘀打車」と「快的打車」が、5月19日をもって大規模なキャッシュバックキャンペーンを終了した。キャッシュバックは運転手への3元だけとなり、ラッシュアワーの使用禁止といった規制とあわせて、利用者は大幅に減少しそうだ。一方、上海市の大手タクシー4 社による微信を活用した新予約サービスが6月から登場する。
両アプリは、シェア獲得のために年初よりキャンペーンを実施していた。これによりアプリを利用したタクシー予約がブームとなり、チップの額によりタクシーが呼びやすくなるオークション的側面についての是非や、これまでどおり道でタクシーを拾おうとした人が乗車拒否されるなど、議論を巻き起こしていた。
「大衆」「強生」「海博」「錦江」の上海大手タクシー4社による新予約サービスは、これらの問題点を踏まえて開発されたもの。微信でアカウント「上海出租」(微信番号:taxi021)をフォローし、「馬上叫車」(すぐにタクシーを呼ぶ)というメニューをクリックすることで、4 社のタクシーのうち最も近くを走る空車を手配してくれる仕組みだ。予代は一律4元で、料金精算時に加算される。目的地を伝える必要はなく、運転手が個人的に判断する余地が少ないため、利用者にとって公平性の高いシステムと言えそうだ。
【新聞晨報 5月20日 転載 】

