上海で十数店舗を展開する人気レストラングループ、小南国。その小南国がラグジュアリーブランドとして展開している慧公館は、今年度のレストランウィークでモスト・ポピュラー・レストラン賞を獲得するなど、多くの食通から支持されている。今回は、巨鹿路店を訪れた。
店に近づくと、その優美な外観に目を奪われる。1932年に建てられたという洋館は、上海近代優秀建築に選ばれており、かつてオールド上海の夜を支配した人物の第四夫人が暮らしていたそうだ。また、他店舗も同様に、歴史建築をリノベーションしている。
気になる料理は、香港地区出身のシェフによる本格的な広東料理が中心。この日味わったのは、同店の看板メニュー、上海の家庭料理を上質の素材で作った香煎東海野生帯魚。海塩を使った自然な風味、香ばしい匂いが食欲をそそる。また、厳選した霜降り肉を使用した石焼極品雪花牛肉は、柔らかな肉をゲストの前で焼き上げる一品。濃厚な特製タレでとろけるような舌触りを楽しもう。また、フカヒレやナマコ、海鮮などの料理も日本人好みの上品な味わいで、大切なゲストのおもてなしにもぴったりだ。
その他におすすめしたいのは、中華スイーツと洋菓子を盛り合わせた、アフタヌーンティーセット。パティシエがひとつひとつ手作りしたスイーツは全8品。季節によってメニューを変更するので、いつ訪れても飽きがこない。
豪奢な個室で広東料理を味わうのも、優雅なテラスで初夏の風に吹かれながらお茶を楽しむのもあなた次第。上海ならではのぜいたくな空間を訪れてはいかが?








