Career Cafe Connectでは、海外赴任における“共働き世帯のリアル”をさらに深掘りするため、グローバルキャリア支援を行うCAREER MARKと連携し、アンケート調査を実施しました。世界中の駐在員とそのパートナー563名から寄せられた回答からは、駐在を“家族全体のキャリア選択”として捉える動きが広がっていることがみえてきました。
調査では、駐在員の半数以上が「赴任の意思決定にパートナーのキャリアが影響した」と回答。
「パートナーの仕事を考えて家族帯同ではなく単身赴任を選んだ」「パートナーに同行をお願いする以上、自分のキャリアだけを考えて駐在を決めることはできなかった」などの声が寄せられました。
駐在の決断は、もはや一人の問題ではなく、家族全体のキャリアをどう描くかというテーマへと変化しています。
さらに、駐在員の約9割が「パートナーのキャリアを応援したい」と回答。
回答者の一部にインタビューしたところ、「赴任を機にお互いの仕事観を話す時間が増えた」「夫婦でキャリアを語りあえるようになった」「パートナーの挑戦を応援したいと思うようになった」といった声が聞かれました。
駐在を“誰かが我慢するもの”ではなく、“お互いを支えあい、共に成長していく時間”として前向きに捉えているのが印象的でした。
一方で、駐在員パートナーの約7割が配偶者の海外赴任により離職を経験し、9割が「キャリアや将来への不安」を抱えているという現実もあります。
「再就職が難しい」「社会とのつながりが薄れる」といった切実な声からは、共働きが当たり前になった現代において、駐在同行が大きな転機であることがうかがえます。
こうした不安と向きあいながらも、多くのパートナーが駐在生活を「キャリアを見つめ直す時間」「自分の生き方を考えるきっかけ」として前向きに捉えています。
ある方は「キャリアブランクを機に資格取得に挑戦した」、またある方は「現地の日本人コミュニティでボランティアを始め、そこから自分の強みを再発見した」と話してくれました。
駐在同行へのさまざまな声をみてきましたが、駐在員は家族での海外生活をどのように感じているのでしょうか。「家族を帯同してよかったと思うか?」への回答を紹介します。 実に84%が『よかった』と回答。その理由としては、「家族の絆が深まった」「互いのキャリアを尊重しあえるようになった」など。
家族で悩みながらも歩んだこの経験こそが、何よりもかけがえのない財産になっていくのだと思います。
“共働き時代の駐在”が、一人ひとりの人生を見つめ直すきっかけとなりますように——。
「Whenever」「らくらくプレス」の誌面では、さらに多くのコラム、ニュース、特集、インタビューなどがご覧いただけます

この情報が役に立つかもしれないと思ったら、右上の「…」「转发给朋友」またはページ最下部の「分享」からお知り合いにシェアいただけます

