名門私立校として知られる英ウェリントンプライベートスクールの上海校「上海ウェリントン国際学校」が8月25日開校し、幼稚園から中高まで13年間の学費が計300万元に達する“上海で最も高い学校”として注目を集めている。英中両言語のほかフランス語、スペイン語が学べる語学プログラムと、乗馬、ゴルフ、アート、音楽など文化面の授業が充実しているのが特徴だ。
同日行われた開校式典には、300人強の入学生とその父母らが出席。約1000人が収容できるホールは満席となった。学校紹介では英ウェリントン本校からの生徒2 名も壇上に立ち、上海校の設備、教育プログラムが本校と全く同じであることを説明した。
入学生のうち、幼稚園2クラスと中学以上の生徒が全体の3分の2を占め、外国籍の華僑はおよそ3分の1。入学にあたっては、数学、英語などの試験が行われた。学校側は第1回目の生徒募集とあって、合格レベルは特に高く設定しなかったものの、今後は在校生、卒業生の実績に伴い、難易度を上げていく考えだ。
年間の学費は幼稚園で17万元、小学校が22万元、中学校が24万4000元、高校が26万元。そのほか入学金などをあわせ、合計で300万元を超える計算となる。スポーツ、芸術など特定の分野で突出した能力を持つ生徒には、奨学金が用意されている。
開校式典に参加したある父親は、上海一高い学校と言われることについて「ほかのインターナショナルスクールだって、年に20万元はかかる。1、2万元高いだけなら、名門に入れたいじゃないか」とし、別の香港在住の母親は「本格的な英国式教育に加え、(欧米の大学進学に有利な)国際バカロレア教育課程を受けられる」とその魅力を語る。またシンガポール在住のある母親は「多国語を学べるのが大きい。将来、どこの国でも活躍できるでしょ」と目尻を下げた。
同校では今後、休日中のスポーツ、文化講座も予定。将来的には、一般向けにも乗馬やゴルフのクラスを設立するつもりだとしている。【澎湃新聞 8月26日 転載】

