科学的養殖で品質にも自信
金山区楓泾鎮の水田で養殖された“水田上海蟹(稻田蟹)”の販売が10月15日、始まった。「蟹と稲の共生」を目指し、昨年から科学的に整えた環境にて飼育された蟹で、一般への正式販売は今年が初めて。平均サイズはオスが175g、メスが125gとなっている。
生産地は楓泾鎮に13年設立された面積97ムーの試験基地。蟹はゴマ、大豆、カボチャなどを組み合わせた特製の飼料と水田に落ちた昆虫を食べて成長する。蟹の生育のため水田には農薬が使用できず、その結果、米の収穫量は低下したが品質は向上したという。
この養殖に関わる上海海洋大学の王武教授は、上海蟹の養殖は非科学的に行われているケースが多いと指摘する。蟹の名産地として知られる陽澄湖では、200匹を育てるのが妥当な1ムーの水域に1000匹を放し、湖水環境を損なうといった問題も発生している。
上海で1年間に消費される上海蟹は6万tほどだが、上海近郊の蟹の生産量は1万t程度にとどまる。稻田蟹は昨年まで、最大のものでも一匹250g強だったが、今年は350gを超える個体も見つかっており、関係者は「繁殖を繰り返せば500g級も生産可能」と意気込んでいる。【東方早報10月15日転載百度百科と東方網】

