オンラインショップを中心に人気を集めている、血のような真っ赤な色をした“吸血鬼飲料”がこのほど、販売禁止となった。国家食品薬品監督管理総局よると、「これらの製品はいかなる部門の許可も得ずに生産されており、飲料として飲むには食品安全の面で大きなリスクが存在する」としている。同局はすでに大手オンラインショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」など電子取引プラットフォームの提供元に対しても、すべての関連オンラインショップを閉鎖するよう命じている。
販売禁止が命じられたあとでも、「淘宝」で検索すると依然として68件の“吸血鬼飲料”がヒットしている。「吸血鬼日記飲料」「吸血鬼血漿飲料」「吸血鬼エネルギー飲料」など、複数の“ブランド”があり、2、30元で販売されていた。なかには輸入商品と自称するものも。また、医療用血漿と類似したパックを採用し、ラベルに「A、B、AB、O、Other」などのタイプが書かれたものもあった。
同局によると、これら製品のラベル表記は、大多数がかろうじて英語の表記があるのみで、規格に合っていない。一部では生産メーカーや生産許可証番号を偽っているものもあり、出所不明な「三無(生産日時、品質合格証、生産メーカーの記載がない)製品」に属しているとしている。【労働報7月16日転載】

