145億元、2位に25倍差のダントツ
中国経済の研究機関「胡潤研究院」は10月28日、中国における個人の年間募金額ランキング「2014胡潤慈善榜」を発表し、アリババグループの創業者で現会長の馬雲(ジャック・マー)氏が首位となった。馬氏の募金額は145億元と、5.8億元で2位の黄如論氏、4.4億元で3位の王建林氏・王思聡氏などとはケタ違いの数字となり、「気前の良さ」を見せつける結果となった。
ランキングで発表されたのは上位100名で、馬氏を除いた全体の募金額の平均は6078万元と昨年より8.6%増。それぞれが携わる事業は不動産業が全体の半数近くの48名で一番多く、次が製造業の15名、3位がIT業で11名だった。
募金対象の分野は「教育」が全体の27%と最も多く、特に母校への資金提供が目立った。分野別2位は全体20%の「社会公益」、3位は雅安地震の影響で復興支援の募金額が大きな伸びを見せた結果、19%で「災害復興」が入った。
企業家以外からは3名がランクインした。上海に住む一般市民の徐紹村さんは11年、死去の1カ月前に市内中心部の一戸建てを上海市の慈善事業関連の部門に寄付、今年3月に寄付金として2000万元が正式に認められた。
江蘇省の慈善活動家、李春平さんも企業家以外でランク入りした一人。毎日平均3万元を地震の被災者救助や京劇振興などへ募金、14年は1250万元を支払った。中国赤十字会が表彰した「慈善家」の第一号でもあり、募金額の累計は2.8億元に達している。【揚子晩報 10月29日転載】

