
商品は一時完売、ネットに類似品も
「青と黒」「白と金」と人によって見え方の異なるドレス画像がこのほど、国内外のSNSサイトを中心に大論争を巻き起こした。騒動を受けて、このドレスは一時完売のヒット商品となり、国内では類似商品が登場している。
渦中の画像は、スコットランドの歌手ケイトリン・マクニールがSNSサイトにアップしたもの。英ブランド「ROMAN」のドレスで、マクニールの友人の母親がデパートで撮影した。すぐさま世界中で騒ぎになり、有名人から一般人まで多くの人が、何色に見えたかで盛り上がった。国内では、微信上で“青黒派”と“白金派”が互いを色盲と呼んだり、夫婦で喧嘩に発展するといった“事件”も起きた。
ドレス本来の色は青と黒だが、ドレスが置かれた環境の光を脳がどのように認識するかで異なる色に見えてしまうというのがこの画像のからくり。国内の専門家による「青と黒に見えた人はいい目で、白と金に見えた人は色彩の感知能力が少し弱い」という分析をうけ、「自分が潜在的な色盲だとは」と嘆くネットユーザーも。白金に見えたという湖北省武漢市の陳さんは眼科医の診察を受けたが、目には異常がないと告げられた。
ブランド「ROMAN」のレディース商品の売上は騒動後、一気に347%も上がった。問題のドレスは一旦品切れとなったのち、販売が再開された。
ショッピングサイト「タイバオ」では、「藍黒 裙子」(青黒 ドレス)と検索すると、同様のデザインのドレスが数十件ヒットする。「英国本物代購」(イギリスから本物を代理購入)とうたう店舗では500から600元の値が付けられている。
そのほか、「青黒と白金のどちらに見えても、両方どうぞ」と、2パターンのオーダーメイドを行う店もあり、最低価格は98元。広東省のあるネットショップでは、この数日間で11着が売れたという。【北京晩報3月2日転載】

